17歳にオススメする漫画10選

 という、題名どおりの企画を友人がブログでされてまして、僕はそのうちの4作だけ選んで書きました。(三人で選んで3作、3作、4作。)(他にも映画とか本とか音楽とかいろいろしてたんだけど、僕は漫画の一部だけ。笑)前置きあり、一作につき200〜300文字とのことだったんだけど、足りない……。簡単なあらすじ、魅力、どうして17歳にすすめるのか、という3つを300字で収めようとしても収まりきらなくて、結局パンクしました。他の二人が楳図や水木しげるでホラー分を(と思ったら結局違うのになったらしいけど知ーらね!)、藤子不二雄のSF短編集やら萩尾あたりで大御所分+短編+SF要素までカバーしてくれてたので、僕は適当にエンタメ+スポーツ+青春+学園&個人的な趣味ら辺を考慮して選んでしまいましたよ。まあ、たぶん全部ここで感想書いたことある漫画だと思うんだけど、折角なのでコピペ。

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 十七と言う年齢に於いて人間は絶対的に経験が不足している。勿論それは非難されるべきことでは無く、彼らはそのような限定的時間の中で精一杯に世界を感じている。経験の不足とは即ち新しい事象との邂逅の連続である。彼らは学校へ通い、親に保護されていることで、それらを檻や桎梏であるかのように感じる者も少なく無いだろう。家族とは、人間関係とは、世間とは、社会とは何なのか、曖昧模糊に思われるひとも、自分なりの答えを見つけているひともいるかもしれないが、どちらにしても、この時期に出来る限り多くのものに触れ、考えることは必ず有意義な結果を齎すこととなるだろう。その手助けとなるような紹介が出来たら嬉しい。
 
イハーブの生活 Vol.1 (1)イハーブの生活 Vol.1 (1)
小路 啓之

講談社 2000-12
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 1.小路啓之「イハーブの生活」講談社 全三巻
 レズビアンカップルのもと精子バンクでの精子を人工授精して生まれたイハーブの冒険活劇。小さなコマ割り、背景の細かさ、セリフの多さ・回りくどさ、二転三転するストーリー、マルチネイショナルな登場人物、それらが齎すこの漫画の情報量の多さは情報の渦に塗れた現代社会そのものである。しかしこの漫画では、情報をどこまでも積み重ねることにより、最後には欠落していた“感情”と言う情報を暴きだすことに成功した。
 コミカルでシニカル、スタイリッシュでコケティッシュ、クールでエキセントリックかつペダンティック。綿密な伏線が開放される怒涛の終盤は絶対結末予想不可能、それでも安心して読めるのは作者の根底に人類への愛が横溢しているからに他ならない。漫画好きの漫画好きによる漫画好きのための漫画。

ヘルタースケルターヘルタースケルター
岡崎 京子

祥伝社 2003-04-08
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 2.岡崎京子「ヘルタースケルター」祥伝社 全一巻
 整形手術によって完全なる美を手に入れた「りりこ」の肉体と精神の崩壊を描いた、絶頂から没落までの記録。ヘルタースケルターとは誰もが遊んだことのある“すべり台”のことである、彼女はまさしく“すべり台”を連想させるかのごとく、堕ちて行くのだ。
 「りりこ」は「世間」の理想を体現する。そうすることによって「りりこ」は頂点を極めたのである。しかし、「世間」の理想は一見完璧に見えるが、バランスがずれている。「りりこ」の表面は完璧であるが、中身はぼろぼろである。「私は私を愛するような人間を愛したくはない」、岡崎京子は当作品に於いて社会を鋭く見据え、その暴力性を暴き出し読者へ提示した。
 
帯をギュッとね!―New wave judo comic (1)帯をギュッとね!―New wave judo comic (1)
河合 克敏

小学館 1989-09
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 3.河合克敏「帯をギュッとね!」小学館 全三十巻
 たまには気楽に読める学園青春ものも選ぶことに。弱小柔道部の設立から全国大会優勝までを描いた、所謂王道スポーツ漫画。「普通さ」「地味さ」を出しながら「成長」「躍動感」をバランス良く描く難しさを易々と遣って退けた快作。ふんだんに盛り込まれた恋愛、ギャグ要素によって柔道と聞いて連想される汗臭さも無く、テンポも良い。序盤さえありがちなストーリーであるものの、登場人物のひとりひとりが実に丁寧に描かれており、中盤からの勢いは見事の一言。愛蔵版よりも四コマ・巻末小ネタの多い新書版が断然オススメ。 
 
放浪息子 (1) (Beam comix)放浪息子 (1) (Beam comix)
志村 貴子

エンターブレイン 2003-07
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 4.志村貴子「放浪息子」エンターブレイン 既刊一〜七巻
 性別は人間を分割する基本線・基本カテゴリーであり、「男」「女」と言う二元制によって人間社会は成り立っている。当書は女の子になりたい男の子と男の子になりたい女の子を中心に据え淡々とした日常(或いは非日常)を、男はこうあらねばならない・女はこうあらねばならない、と言った規範性、拘束力、そこにおける逸脱への制裁等について、決して非難するわけではなく、ただその事実を、登場人物の体験として描くことで、逆に社会の抑圧を静かに炙り出す。透明感のある描画はその透明性によって、時に淡くやさしくもなり、激しく張り詰めもし、それが読者にダイレクトに届き、その“感覚”を読者は共有・体験することとなるのである。

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 岩明均「寄生獣」あたりも迷ったんだけどベタ過ぎるかなあと思って削除。岡キョンもベタベタですけど。「ヘルタースケルター」よりも「リバーズエッジ」のが刹那的で17歳向けかも?と思ったのですが、帯ギュ(+放浪息子も少し)で学園モノ選んだし、イハーブ・放浪息子でセクマイ要素も入ってるのでこっち(すべり台)にしました。いちおう「世間」「社会」「学校」「物の考え方、見方」「感情・感覚」あたりを重視して選んだつもりです。偉そうな前口上だけ3分くらいでさらっと書いちゃったんだけど、帯ギュあたりは何て書けばいいのか本当に分からんくて、いちばん大したこと書いてないのにいちばん時間がかかってしまった。

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コメント

帯ギュは渋すぎるかとw

部室に転がってるのを読んでじんわりする位が良さそう・・・


しかし知性溢れる選考っぷりだ。読むの疲れた。。。

誰も気付かないだろうから自分で誇るけど、
出版社も完全にバラバラだったりするのだ!
素晴らしいバランス!
でも、やっぱ内容は少し偏ってるかも。笑
帯ギュ。あんなに少年サンデー気質なのに渋いだなんて酷い!
まあ、渋いけど。笑
でも中弛みも無いし、読めば読む程河合克敏は漫画を描くのが巧いなあと思わされるよ。モンキーターンは終盤がびっくりするぐらいグダグダだったけど。笑
ただ、帯ギュ(スポーツ漫画)が一個混じるだけでなんか爽やかな風が舞い込んできてる気がしない?しないか。そうか。
だっていまどきスタムダンクなんか薦める意味って無いと思ったしさ……(知らないひといないし)
「のだ」「である」口調で書くからには根詰めて書かないと!て思ってちょっと頑張ったのでした。
ありがとうございました!
U先生の原稿が届き次第アップしますのでー。
3冊決めたらしいけど俺もまだ知らない。

300字足らんかったかー。
俺は普段ダラダラ書いてしまいがちなだけに、ベスト・オブ・ザ・イヤーなんかで字数制限してやる方が、コアの部分を書けて楽しい時が多いかな。まあそれは長い文を踏まえてるからやろうけど。
俺は迷ったらあらすじはバッサリ捨てちまいます。
うん、でもテキスト、クールな感じでかっこ良くて良かったですよ。

本でも音楽でも映画でも(スポーツドリンクでも)、やっていただけるならいつでも大歓迎ですので。笑
こちらでは初めましてです。

漫画のお薦めテキスト遅れて申し訳ない。
諸星大二郎でホラー分は供給したつもりです。
(あと楳図と水木は全年齢のひとが読むべきです)

『寄生獣』は自分も同じ理由で入れませんでした。
それに、最終巻の主人公の選択に
今の世代がまだ驚くのかどうかも分からなかったし。
当時の自分には衝撃だったし、同時に当たり前だとも思えて
妙に上手くはまったのだけれど。
今の17歳の感覚としてはどうなのかなあ…。
U先生は結局楳図と水木は消えたんだねえ。
でもより17歳向けな感じのセレクトになってたね!

漫画はそれぞれに思い入れがありすぎて、アレもコレもって思って書いてたらなんかめっちゃ長くなって、泣く泣く消ししまくってったよ。放浪息子なんて気付いたら1000文字行ってたし。やばかった。笑
本は現代小説と現代詩に偏ってるし、音楽も邦楽インディーズに偏ってるし、映画なんて数える程しかみてないし、スポーツドリンクは……そのうちこのブログでB級ドリンクを買うたびに感想を書くかもしれない。笑
>うー先生

おお。コメント書いてる間に新しい書き込みが!
なんか他人行儀な挨拶。笑
ブログのURL、メッセで会ったら教えようかと思ったんだけどなんか見事にかちあうことがなかったのでメールになった。笑
寄生獣はやっぱ、最終巻よりも広川さんが最大の山場だと思うけどね!!
でもあの作品は中弛みが一切無くてすごいよね。
もう何回も読み直しすぎて少し飽きちゃったんだけどまた読み返してみようかな。
てかホラー漫画怖い。怖いけど読みたい。水木とか、ホラーの中に哲学的な部分もありそうだから今度ちゃん読んでみるよ。
「17歳」だけに釣られて読んでしまったw

でも、kたんの漫画(本)紹介はいつも参考になります。
マニアック?なものもいーけど、普通?(有名)なのも敢えて書いてほしかったり。
お久しぶりですー
有名な作品は、なんだかんだで在り来たりな感想になってしまうかもしれません。自分が書かなくても他のひとが書いてるよなー、なんて思うと書く気が無くなってしまうというか…;
あと、数作品を除いて最近少年漫画をほとんど読まなくなってしまってきたので、紹介できるものが少ないという……。やっぱり少年漫画はある程度低年齢層向けに描かれているのと、グロ関係や性描写に規制があったりするので難しいんじゃないかなぁと思います。

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